2012年 09月 05日
百年前の山を旅する |

山に登りたかったのに、結局行けなかったこの夏。
せめて山関係の本でも・・・というわけで以前買ったこの本を読みました。
サバイバル登山家として知られる著者は、高い登山技術と相当な体力をもつ人。
これは、ユニークなアプローチでの山遊び?の記録集です。
100年前の装備で山に入ったり、ウェストンと嘉門次のように穂高岳に登ったり、
鯖街道を一昼夜で歩けるか実験したり、江戸時代の黒部奥山廻りルートを辿ったり・・・。
著者は、それらの山行で「濃い」体験をし、思索を深めています。
技術も体力もない私には、マネしたくても絶対不可能。
うらやましくてたまりません。
山奥で、一人で、ライトも持たず、テントもなしで一夜を過ごす。
たいていの人には、それすらも怖くて無理でしょう。
でも、文明の利器を使わない山歩きは、人を動物としてのヒトに変えていきます。
その過程で、私達は確かに「濃い」体験を得られることができそうです。
読んでますます山に行きたくなりました。(ライトは持って・・・)
by cryptomerian
| 2012-09-05 21:33
| 本